コンコルソデレガンツァ京都2019優勝カーの輸送(輸出入)事例についてご紹介します
クラシックカーの安全・安心輸送を手がける
COSDEL JAPANのAsamiです。
プロフィール等はこちら
2019年4月に
「コンコルソデレガンツァ京都」
というクラシックカーのビッグイベントが
二条城で行われたのはご存知でしょうか。
自動車の華麗さを競うコンクールとして名高い
「コンコルソ デレガンツァ ヴィラデステ」
(イタリア、ロンバルディア州コモ湖)と
「ペブルビーチ コンコース デレガンス」
(アメリカ、カリフォルニア州モントレー)
と並ぶ、世界三大コンクールです。
2019年の今年は国内外から54台の名車が出展し
そのエレガンスさを競い合ったのですが
COSDEL JAPANは、なんと
2019年優勝カーである
「LAMBORGHINI 350 GT ZAGATO」
の輸送をトータルでコーディネーションしました。
そこで今回は、世界三大コンクールで優勝するほどの
貴重なクラシックカーを、
私たちがどのように、安全、安心を第一に輸送したのかをご紹介したいと思います。
■車を輸出入するために使用した自動車カルネとは?
このLamborghiniは、アメリカのLong Beach港から
海上便で名古屋港までやってきました。
アメリカ側の輸出通関手続きは、
本社のCOSDEL Internationalチームがしっかりとやってくれました。
今回ポイントとなったのは、自動車カルネ(AIT/FIAカルネ)という通関手帳です。
自動車カルネは、簡単に説明しますと、
「自動車の一時輸入の通関手続を簡素化する書類」
です。
※自動車カルネについてはこちらの記事をご参照ください。
無事予定通り、船も到着し、通関を終え、
イベント前日の深夜に、イベント会場である二条城に車を搬入しました。
二条城内に入ったら、いよいよトラックから車をおろします。
COSDEL International社長のMartinと、
オーナー様、
そしてトラックのドライバーさん、
イベントスタッフの皆さんで協力し合って、
丁寧にトラックから車をおろしてくれました。
おろした後は、所定の位置まで車を移動し、
今日の作業は終了。
時刻は深夜0時頃で、しかもとても寒い夜でしたが、
4ヶ月くらいずっと準備をしてきたLamborghiniが
やっと二条城に上陸できた喜びと興奮で、
疲れも寒さも眠気も吹っ飛びました。
そして翌日のイベント当日は、
雲ひとつない見事な晴天で、
ピカピカの車たちもとても嬉しそうでした。
「コンコルソ・デレガンツァ・京都」の審査員であり、
冒頭でもご紹介した、「ペブルビーチ コンコース デレガンス」の会長でもあり、
更にはCOSDEL International社長夫人でもある
Sandra Buttonさんも、
審査員の証であるスカーフを身につけ、
一台一台、審査されていました。
そして、二日間のコンクール終了後、
Lamborghiniたちは、西日本を巡る公道走行ツアーへ出かけました。
ちなみに、公道走行時、自動車カルネは必ず携帯しなければいけませんので、
お気をつけくださいね。
■そして帰路へ。車をアメリカに向けて再輸出
公道走行ツアーを終え、無事に京都に車が帰ってきたら、
そこからがまた私たちの出番です。
今度は、安全にアメリカへLamborghiniを返さなくてはいけません。
(業界では、再輸出と言うことが多いです)
「国際海上危険物規程」で、
海上輸送の際は、燃料タンクは空であって、且つ、取り付けられたバッテリーは絶縁しなければいけない、という決まりがあります。
それらの作業を地元の業者さんにお願いしましたが、
事前にオーナーから、タンクの開け方やバッテリーの位置を
聞いていたこと、業者さんがイタリア車に詳しい方だったこともあり、
作業自体は、1時間程度でスムーズに終わりました。
さて、深夜の作業も無事に終了し、翌日には、
また同じトラック会社さんに来てもらい、積み込みです。
トラックドライバーさんらの協力のもと、
無事に積み込みが完了しました。
そして、無事に名古屋港までたどり着いた車を
コンテナに積み込みます。
この際、コンテナへの固定は必ず三重にします。
しっかりと固定して、固定時の写真も撮り、アメリカ側と共有します。
アメリカには2週間ほどで無事に帰国しました。
***
今回の件に限りませんが、車の輸送には、大変多くの方が関わっています。
オーナー、通関業者、税関、トラック会社、イベント主催者…などなど、
本当にたくさんの方の力をお借りして、
全てが順調に運んだことに感謝し、
このプロジェクトを無事に遂行できたことに安堵しました。
この「最強チーム」のおかげで、COSDELはいつでも、世界中どこへでも、
安全、安心、無事故でお客様の大切なお車を輸送することができています。
これからも、この品質を保ちながら、輸送を必要とするお客様のために
少しでも役立てるCOSDEL JAPANでありたいと思います。